月刊ショータ

元電通コピーライター。ずっと自称コラムニスト。著書『広告業界という無法地帯へ ダイジョーブか、みんな?』、『カウボーイ・サマー 8000エイカーの仕事場で』

2006-01-01から1年間の記事一覧

「夜中におしっこにも行けました」

革ジャンというウェアは、たいていのモノは重たい。 そして、たいていのモノはジャストフィットが格好良い。 つまり年中着続けるには、着る側に相当の覚悟を必要とする。 さらに、やはりたいていのモノは存外暖かくもないのだ。 だが、残念なことに、ハーレ…

「しばらく考えさせてくれ」

うちのおやじがガンになった。肺ガンである。今回はこんな重い話題について敢えて書こうと思う。 おやじが体の不調を訴えて検査入院したのが、先月の初め頃。うちの父親は、定年退職でサラリーマンを卒業した後、週に一回大学で非常勤講師をしている。しかし…

「頭がイッちゃってる国を目指すために」

本屋でベストセラーになっているビジネス書や啓蒙書の類をほとんど読まない。「こうすればより優秀なビジネスマンになれる」とか「これで株で儲かる」的な指南書にはどうにも触手が動かないのだ。 本当は、少なくとも読まないよりは読んだ方がいいのだろうけ…

「オトナになんかなりたくないや」

出張で飛行機に乗ったら、行きも帰りもどこかの席で赤ちゃんが終始ギャーギャー喚いていて閉口した。出発から到着までずーっとだ。 乳児を飛行機に乗せることはできない法律はできないだろうか。 赤ん坊を飛行機に乗せて移動しなくてはいけない理由など、こ…

「これでスッキリ」

ある時ふと、「日本には都道府県が多すぎるのとちがうか」という考えが頭をよぎった。冒頭なので、故意に表現を丸くしたのだが、正直に告白すると、実際には「滋賀県とかいらんのちゃうか」と思ってしまったのである。滋賀県の人々、すまん。 四十七の都道府…

「弟A」

今回は、我が家のパンドラの箱を開けようと思う。箱の中には、我が弟が入っている。僕とは二つ違い。 彼はかれこれ十年くらいアメリカに住んでいるが、その人生は、軽々しく「いいなー」なんて言えないくらい、波乱がとても万丈しているのだ。心してお読みい…

「おうちで試してみよう」

血液型占いを信じるかどうかは個人の勝手だが、僕はA型にもかかわらず、身の回りが乱雑である。会社の机も書類や資料で溢れていて、実際、机の表面は埋もれて見えないくらいだ。イバれることでは決してないが、机上もそんなだし、引き出しも一杯で閉まらない…

「シュールな世界観で書いたコラムさん」

会社勤めを始めて何年もたつが、今でも気分は十七才の頃の尖ったナイフのままである。仕事として人と付き合うようになると、コミュニケーションにおいて、言葉とは符号的意味合いが強いことがよくわかる。 その符号的を少し説明しておくと、我々は「+」を見…

「死ぬまでにしたい十の人」

僕らはみんな、望んで生まれてきたわけではない。両親には望まれていたとしても、少なくとも本人は望んで生まれてきたわけではない。気が付いたら生まれていて、生きていた。 こういうことを言うと、人に叱られるし、おかんに泣かれるから言いたくはないのだ…

「エッチやで、おっさん」

先日、僕の実家に帰っていた時のこと、テーブルにうちのおやじがプリントアウトした資料や、週刊誌の切り抜きが置いてあった。なんだろうと気になって手にしてみると、それは「九・一一の同時多発テロはアメリカ合衆国政府の陰謀か!?」という内容だった。 …

「心にサムライを飼っている」

先日、地球環境をテーマにしたテレビ番組を観ていたら、あるコメンテイターの言葉に印象に残るものがあった。曰く「肥え太った人間たちが、このまま太り続けていられるように働きかけているのが現代の人間の姿だ」。 その通りである。地球温暖化が深刻化しよ…