月刊ショータ

元電通コピーライター。ずっと自称コラムニスト。著書『広告業界という無法地帯へ ダイジョーブか、みんな?』、『カウボーイ・サマー 8000エイカーの仕事場で』

2003-01-01から1年間の記事一覧

「こんな僕は、時として」

バイクの六ヶ月点検のお知らせが来た。早いもので、ライダーショータが誕生してから半年である。そして、おかんには今でも内緒である。 バイクで休日出勤していた時に、おかんから携帯電話がかかってきた。 「会社にいるの? え、今日はどうやって来たの?」…

「ほいじゃー、がんばって」

以前に書いたように、僕が「一番カッコいい」と考えている、二十七才の男としての一年があと一週間で終わってしまう。当初の予定のように行きつけのバーも持つことなく、巨悪に一人果然と立ち向かうこともなく、謎の失踪をとげた美女を探し出すこともなく、…

「アホほど人生は楽しげなのだ」

「アタシ、TOEFLの点数上げるために学校行ってるんだー」 ふーん、で、上げてどうすんの? 「留学したーい」 へぇー、で、留学してどうすんの? 「英語しゃべれるようになりたいの」 ほぉー、で? 「なんかいいじゃん、しゃべれたら」 ……。 そんな理由かい!…

「真実の話」

前回、「女性はなんだかんだ言っても男性の見た目が一番大事」というようなことを書いたら、女性から反論が来た。曰く「その傾向は男の子の方が強いはず。美女と野獣カップルはよく見ても、その逆はあまりない」とのこと。 まぁ、いいんだけどね。その通りだ…

「才能という如何ともしがたい隔たり」

僕もこんなに働けたんだなぁ、と自分で感心するくらい働いて、やっとここのところ仕事がややスローダウン。ひと月も行けてなかったジムに向かう。僕としたことが、八月に一回、そして九月にもう一回しかジムに行けてない情けなさ。 僕は会社が法人契約してい…

「ナイショで荒野へ」

二十七才にして、土日に平日よりも早起きして教習所へ通い自動二輪免許を取得。そして、入ったばかりのボーナスを擲って、四〇〇ccのモータサイクルを購入。 準備は整った。ブーツを履き、サングラスをして、シートに跨る。 これからショータは、荒野に旅立…

「リコール寸前」

テレビで深海魚の特集番組を観た。すごいの一言。 なにがすごいかって、その無駄のないフォルム、理にかなった機能、シンプルな生命。「いやー、神様ってのは天才デザイナーだな」と畏れいる思いだ。 あるイカみたいなヤツは、敵が現れると鼻にあたる部分の…

「このまま死なせて」

スペースさえ許せば、「夫婦の寝室を別にしたい」と考えている人が首都圏では三五%に上っているそうだ(2003年、リブランひと住文化研究所調べ)。今回はここから論述をスタートさせたい。 僕は、この調査結果を見て「僕は独りじゃなかった」と、少々嬉しい…

「アレの話」

今夜独り、近所のうどん屋で夕飯を食べているとTVのニュースが流れていた。会社社長の小林さんという人が夫婦で心中した、とのこと。その小林氏の兄が経済界の重鎮だったためにニュースバリューが生まれた。 それを眺めていた店のオヤジが傍らの奥さんに向か…

「当初の予定」

誰にでも自分の人生についてのイメージってものを持って生きていて、「二十六才で結婚したーい」とか「三十八までにはなんとか童貞を卒業したい」とか、勝手に思い描いていることと思う。 僕は二十才でどうにかハタチになりたいとは思っていたが、その他はあ…

「神様お願い」

「政治と宗教の話はするな」というのが、付き合いが浅い人間の間での鉄則、という。多分、アメリカ人が思いついたルールだ。 あの国では、自分の支持政党が共和党なのか民主党なのかはっきりしていて、主張し合うと最後はケンカになるのだろう。まぁ、日本に…

「みんな許しちゃおう」

人間、年を取ると過去に疑問に思っていたいろんなことが、許せちゃうようなのだ。困ったことに、なのか、エライもんでなのかわからんが、成熟は人間の心をいい加減にさせていく。僕も最近、いろんなことが「どーでもいい」のだ。でも、A型の僕は「なんやわ…