月刊ショータ

元電通コピーライター。ずっと自称コラムニスト。著書『広告業界という無法地帯へ ダイジョーブか、みんな?』、『カウボーイ・サマー 8000エイカーの仕事場で』

2004-01-01から1年間の記事一覧

「よく見ても見えてこないから困るのだ」

通勤途中で、テレビクルーにインタビューされた。弊社は九時半始業なのだが、そのときすでに、お恥ずかしながら、十時を回っていた。だから、本当はテレビに映ってる場合じゃなかったのだが、なかなかない経験だし、「まさか生放送じゃあるまい」と思って答…

「あんたたち、どこで打ち合わせしたんや?」

現在の僕の通算打率は、〇割〇分〇厘。二打数ノーヒット。 ショートゴロ、見逃し三振、デッドボールがその内訳だ。 はっきり言って、この数字では戦力外通告は時間の問題だ。 僕は野球を一度しかしたことがないのだ。それ以前にもバッティングセンターでは打…

「人の悩みの七〇パーセントは、筋肉によって解決できる」

近所にたとえば「鈴木医院 歯科 肛門科」という病院があったら行きたくないだろうな、と思う。 鈴木先生: あーここですねぇ。切れてますよ。痛いでしょ。 患者: 痛いよ〜。オレが今朝う○こしてたら、プチッときてさー、痛いのなんのって。 鈴木先生: 結構…

「初めての欧州は隅っこから」(続き)

前回、「旅の目的は二つあって、一つは写真をとること」と書いた。 そして、もう一つが「サグレス岬を見てくること」。サグレスというのは、ポルトガルの西南の角っこに位置する最果ての地である。 そこに行きたかったのだ。ちょっと沢木耕太郎の『深夜特急…

「初めての欧州は隅っこから」

カメラと三脚を持って一路ポルトガルへ。一週間ばかり一人旅を敢行してきた。いろいろおもしろいものを見てきたので、報告がてら今号ではポルトガル紀行を記すことにする。 KLM航空でおよそ十一時間かけて、まずはオランダのアムステルダム空港へ。そこで…

「僕も通って来た道だから」

ここ何年か分の写真を整理していたら、そのほとんどが誰かの結婚式とか披露宴とかの写真ばっかりだった。僕はその度にネクタイして出かけていっては、祝儀払って、スピーチぶちかましたり、パンツ一丁で踊ったり、ピッチリ七三分けで歌唄ったり、二十八才に…

「ただ今キャンペーン中」

仕事上で、AというプランにBという要素は含まれていないのか、と訊かれた時に、こんな答え方をする人がよくいる。 「えー、従来のBプランの中にはBは入っていたのですけどね、今回ご紹介させていただきましたAプランの方にはですね、申し訳ございませんが、B…

「○○○はやたら大きいんだけどね」

新聞の投書欄を読んでいると、たまにとんでもないものがあって腹立たしかったり、呆れたりする。 「私はタバコについて喫煙者とは話し合わない。彼らは中毒者であり、病気である。コカインについて、コカイン中毒者と話し合うだろうか?」(四〇代 医師) ………

「涙はこらえきれないかもしれないが」

出張の機会がある度に思うのだが、どうして長距離移動ってのはこう腹が立つことが多いのだろう。 新幹線の切符を自動券売機で買おうとすると、なんであんなに複雑なんだろう。きっとみんなそう思ってるから、どんなに緑の窓口に長蛇の列があっても、機械の前…

「結構がんばっちゃったりもするのだ」

『パーゴルフ』という名前のゴルフ雑誌がある。僕はゴルフをしないからよくわからないが、パーというのはすごいことなんだろうか。 どうせなら夢は大きく「イーグルゴルフ」とか「アルバトロス」なんて雑誌名の方がカッコいいと思うのだが。 「パーゴルフ」…

「紫煙を裂いたらアホがいた」

捕らえられたフセインよりも、学歴詐称の政治家よりも、女王様に聖水かけられて悦びに悶えるM男よりも、惨めな存在がある。 タバコである。 最近「スピーク・ラーク」とか「♪テーテテテッテーテレレーターラー・ラッキーストラーイク」とかのCMがやってない…